あたり―魚信

山本 甲士

「釣り」を通して、小さな奇跡が訪れる

あらすじ

「釣り」を通して、思い悩んでいる人たちに小さな奇跡が訪れる。 失業中の男が釣りをはじめたところ、さまざまな人間が集まってきて……。(「おいかわ 追河」) 同じアパートに住む男に釣りを教えてもらうことで、母子家庭の男の子がたくましくなっていく。(「らいぎょ 雷魚」) 交通事故を起こした上司から、嘘の証言を依頼されて思い悩んだ男は……。(「うなぎ 鰻」) イラストレーターの道を諦め、父の会社に入った男。希望の部署に配属になる前に会社を辞めた人間がいると聞いて、その男を訪ねていくと……。(「あゆ 鮎」) 自らの証言で犯人と疑われた男。その男との不思議な縁が、釣りを通して明らかになる。(「たなご」) 車から巨額の現金の入ったボストンバッグを持ち出した男。行き場のない男は、釣りをしていた老人のところに転げ込むが……。(「まぶな 真鮒」) 「釣り」をきっかけに変わっていく人々の気持ちの移り変わりを、巧みな筆致で描いた作品集。

感想・レビュー

ほのぼのしながらも、本当に気持ちの良い読後感で、
釣り好きの方にも、そうでない方にもおすすめの小説。

釣りがテーマに、各話ごとに主人公が変わる短編集なのですが、
さまざまな物語があった上での釣りなので、物語としても十分楽しめます、
もちろん、釣り好きではない人にもおすすめできます。
また、一つの町だか、川だかを舞台にしている為、
他話の主人公が出来て来たりして、短編集という感じはあまりしません。

特筆すべきは、読後感の良さ。
ほのぼのしながらも、本当に気持ちの良い読後感です。
ここまで、読後感の良い作品も珍しいくらい。
ある意味、傑作といっていいのではないでしょうか?

さらに、自分のような釣り好きにはたまりませんね☆
これを読んで、久しぶりに釣りをやったなんて方、
実は多いのではないでしょうか?
それくらい、釣りの魅力もしっかりと伝わってきます。

つい知人にプレゼントしたくなる程、良い小説です。
もう隠れた名作でしょう!

[star rating=”5″]

↓ブログランキング参加中!よかったら応援して下さい。
にほんブログ村 小説ブログ 小説読書感想へ ブログランキング

この記事のトラックバック用URL


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です