希望ヶ丘の人びと

亡き妻の“ふるさと”――そこには、彼女と仲の良かった友だちがいて、 彼女のことを好きだった男がいて彼女が初めて恋をした人がいた……。 70年代初めに開発されたニュータウンに引っ越してきた父と子の、かけがえのない日常を描く感動長編。 主人公の私〈田島〉は、この春から小学五年生になる亮太と中学三年生になる美嘉とともに 「希望ヶ丘」にやってきた。ここは、2年前にガンで亡くなった妻・圭子の“ふるさと”であり、 今度の引っ越しは、脱サラして進学塾の教室長への転職を決めた私自身の再出発でもあった……。 いじめ、学級崩壊、モンスター・ペアレント、家族の死――あなたはいま、子どもたちにどんな「希望」を語れますか?

あたり―魚信

「釣り」を通して、思い悩んでいる人たちに小さな奇跡が訪れる。 失業中の男が釣りをはじめたところ、さまざまな人間が集まってきて……。(「おいかわ 追河」) 同じアパートに住む男に釣りを教えてもらうことで、母子家庭の男の子がたくましくなっていく。(「らいぎょ 雷魚」) 交通事故を起こした上司から、嘘の証言を依頼されて思い悩んだ男は……。(「うなぎ 鰻」) イラストレーターの道を諦め、父の会社に入った男。希望の部署に配属になる前に会社を辞めた人間がいると聞いて、その男を訪ねていくと……。(「あゆ 鮎」) 自らの証言で犯人と疑われた男。その男との不思議な縁が、釣りを通して明らかになる。(「たなご」) 車から巨額の現金の入ったボストンバッグを持ち出した男。行き場のない男は、釣りをしていた老人のところに転げ込むが……。(「まぶな 真鮒」) 「釣り」をきっかけに変わっていく人々の気持ちの移り変わりを、巧みな筆致で描いた作品集。

真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者

真夜中に開店する不思議なパン屋「ブランジェリークレバヤシ」に、手から白いハトを出す怪しげな中年男が現れる。それが店を揺るがす大騒動の幕開けだった。一方、母親と久しぶりの対面を果たした希実だったが、その隣にいたのは実に意外な人物で…。人気シリーズ第5弾!!

真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫

真夜中にオープンする不思議なパン屋さんに現れたのは、ワケアリ男女の二人組。居候女子高生の希実は、彼らが抱える不穏な秘密によって、不本意ながらも、またまた事件に巻き込まれていく。降り止まない雨の中、希実の過去に隠された謎が明らかに…。人気シリーズ第4弾!!

真夜中のパン屋さん 午前2時の転校生

夜が深まる頃、暗闇に温かい灯りをともすように「真夜中のパン屋さん」はオープンする。今回のお客様は希実につきまとう、少々変わった転校生。彼が企む“計画”によりパン屋の面々は、またもや事件に巻き込まれていく。重く切なく、でも優しい、大人気シリーズ第3弾。 (「BOOK」データベースより)

真夜中のパン屋さん 午前1時の恋泥棒

真夜中にだけ開く不思議なパン屋さん「ブランジェリークレバヤシ」。 謎多き笑顔のオーナー・暮林と、口の悪いイケメンパン職人・弘基が働くこの店には、 パンの香りに誘われて、なぜか珍客ばかりが訪れる。 家庭の事情により親元を離れ、パン屋さんの2階に居候することになった女子高生の希実は 困った人たちが引き起こす事件に、またまた巻き込まれていく……。 今回のお客様は、美人で妖しい“恋泥棒”。 彼女がもたらすチョコレートのように甘くてほろ苦い事件は、バレンタインの大騒動に発展! 不器用な人たちの、切なく愛おしい恋愛模様を描き出す物語。 ??あたたかい食卓がなくても、パンは誰にでも平等に美味しい??

真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ

都会の片隅に、真夜中にだけオープンする不思議なパン屋さんがあった。あたたかい食卓がなくても、パンは誰にでも平等に美味しい。心地良い居場所を見つける物語。 謎多き笑顔のオーナー・暮林と、口の悪いイケメンパン職人・弘基が働くこの店には、 パンの香りに誘われて、なぜか珍客ばかりが訪れる……。 夜の街を徘徊する小学生、ワケありなオカマ、ひきこもりの脚本家。 夜な夜な都会のはぐれ者たちが集まり、次々と困った事件を巻き起こすのだった。   家庭の事情により親元を離れ、「ブランジェリークレバヤシ」の2階に居候することになった 女子高生・希実は、“焼きたてパン万引き事件”に端を発した失踪騒動へと巻き込まれていく…。 期待の新鋭が描く、ほろ苦さと甘酸っぱさに心が満ちる物語。

ミッドナイト・バス

東京での過酷な仕事を辞め、故郷の新潟で深夜バスの運転手をしている利一。 ある夜、彼が運転するバスに乗ってきたのは、十六年前に別れた妻だった――。 父親と同じく、東京での仕事を辞めて実家に戻ってきた長男の怜司。 実現しそうな夢と、結婚の間で揺れる長女の彩菜。 そして、再婚した夫の浮気と身体の不調に悩む元妻、美雪。 突然の離婚で一度ばらばらになった家族は、 今、それぞれが問題を抱えて故郷に集まってくる。 全員がもう一度前に進むために、利一はどうすればいいのか。 家族の再生と再出発をおだやかな筆致で描く、伊吹有喜の新たな代表作!

居酒屋ぼったくり

東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある―旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、待望の書籍化!全国の銘酒情報、簡単なつまみの作り方も満載!(「BOOK」データベースより)

ホリデー・イン

それぞれの夜。それぞれの朝。人気『ホリデー』シリーズから初のスピンアウト短編集。扉を開けて、彼らは出会った―。 元ヤンでホストの沖田大和の生活が、しっかり者の小学生・進の登場で一変! 思いもよらず突然現れた息子と暮らすことになった大和は、宅配便会社「ハニー・ビー・エクスプレス」のドライバーに転身するが……荷物の世界も親子の世界も謎とトラブルの連続。宅急便会社の仲間や、ホストクラブの経営者で女装のジャスミン、ナンバーワンホストの雪夜らをも巻き込んでの大騒動を描いた『ワーキング・ホリデー』が刊行されたのは2007年。2012年にはその後の大和と進の物語を書いた『ウィンター・ホリデー』が、同年には『ワーキング・ホリデー』が映画化され、人気となっている「ホリデー」シリーズから誕生した、初のスピンアウト短編集が本作『ホリデー・イン』である。 今回は親子の物語ではなく、彼らを取り巻く愛すべき人々のもうひとつの物語。ジャスミン、雪夜、進らそれぞれを主人公にした6編が収録された。